セキセイインコの雛を育てる方法、初めての飼育で気をつけたいポイント
セキセイインコはカラフルで愛らしい小鳥として人気があり、特に雛から育てるとなつきやすく飼い主との絆を深めやすいと言われています。
しかし、雛の育成には特別な注意が必要です。
この記事では、初めてセキセイインコの雛を育てる際に気をつけるべきポイントを解説します。
セキセイインコの雛を迎える前に準備すべきこと
セキセイインコの雛を家に迎える前に、まずはセキセイインコの雛が快適に過ごせるように環境を整えるあげる準備が必要です。
ケージの選び方
インコを飼う場合、用意するのは鳥かごかもしれませんが、ひなのうちは止まり木や網などにうまく止まれず転んでしまったり、最悪の場合は足を骨折してしまうことも多いです。
なのでセキセイインコがまだ雛のうちは、虫かごのようなプラケースで飼育しましょう。
雛の成長に合わせたケージを準備します。
最初はあまり大きすぎないものが良く、成長に合わせてサイズアップを検討しましょう。
雛のうちは滑らかな底があるプラケージが安全です。
そしてケージの底にはキッチンペーパーを敷くと便利です。
雛の糞の状態が確認しやすかったり、あとは取り替えるのが楽だったりと飼い主にもメリットが多いです。
温度管理の準備
雛はまだ体温調整が未熟なため、適切な温度管理が重要です。
セキセイインコの体温は人間よりも高いため、人が快適に過ごせる温度だと寒がってしまい、餌の食べが悪くなってしまいます。
30~35度の保温が必要で、専用のヒーターや保温器具を使ってケージ内の温度を保ちます。
セキセイインコの雛はどこから飼うべき?
セキセイインコの雛を迎える際、信頼できる購入先を選ぶことが大切です。
以下の購入先を検討し、それぞれの特徴や注意点を把握しましょう。
ペットショップ
セキセイインコを飼うのに一番おすすめなのはペットショップから購入する方法です。
いつ生まれたのかや、特徴やオスメスの判断など専門スタッフに聞きながら好みの1羽を選ぶことができるためです。
ただし、店舗によっては衛生状態や飼育環境に差があるため、事前にペットショップを下調べしていおいたほうがよいでしょう。
店員に雛の健康状態や年齢、飼育環境について質問し、しっかりとケアされているかを見極めましょう。
ブリーダーから買う
ブリーダーから直接購入するのも一つの方法です。
ブリーダーは通常、雛の成長過程をよく理解しているため、健康的でよく管理された雛を迎えることができます。
信頼できるブリーダーを探し、直接訪問して飼育環境を確認すると良いでしょう。
里親募集サイトや譲渡会
時には、里親募集サイトや譲渡会でセキセイインコの雛が見つかることもあります。
譲渡会や里親募集はインコに新しい家を提供する良い機会ですが、健康状態や育て方について詳しく確認し、適切なサポートがあるかを確かめることが重要です。
飼うべきはオス?メス?
セキセイインコはオスかメスかで性格や特徴が違います。
おしゃべりで行動派なのはオスで、穏やかな性格なのがメスと言われています。
ただしメスが言葉を覚えないかと言われるとそうではありません。
比較的に言葉を覚えないのは確かだとは思いますが、同じ言葉をかけつづければ覚える場合もあります。
どんな子を育てたいかによって、オスかメスかを決めてもよいかもしれませんね。
見分け方としては鼻を見るのですが、初心者がオスメスを見分けるのは至難の業だとは思いますので素直に店員さんやブリーダーに確認しましょう!
ケージの配置場所
セキセイインコの雛は、安心して過ごせる環境が必要です。
外敵から守るために、ケージは静かな場所に置き、ストレスを減らしましょう。
ケージの配置
ケージは直射日光が当たらない場所で、かつ、風通しの良い場所に設置します。
温度管理をしやすくするため、部屋の中央ではなく、壁際に置くのが良いでしょう。
照明と休息
雛は十分な休息が必要です。
夜は静かにして、十分な睡眠を確保できるように環境を整えてください。
また、日中は適度に太陽光を浴びさせることが大切ですが、直接の日差しを避けるように気をつけましょう。
セキセイインコの雛に与える餌の選び方
雛に与える餌は、その成長に直結するため非常に重要です。
フォーミュラの使用
雛には専用の雛用フォーミュラ(手作り餌)を与えます。
最初はパウダー状の餌をお湯で溶かし、小さなスプーンやシリンジで与えるのが一般的です。
餌の温度は体温に近い38~40度程度にし、冷たすぎたり熱すぎたりしないように注意します。
餌を与えるタイミングと量
最初の頃は3~4時間おきに餌を与えますが、雛が成長するに従って回数を減らしていきます。
餌を与えすぎず、適量を守ることが大切です。
雛のお腹が膨らんだら、十分に食べたサインです。
餌を吐き戻したら?
単純に食べ過ぎということがあります。
ただ毎回吐き戻すようなことがあれば、病気のリスクがありますので近くのペットショップに相談するか獣医に見てもらうようにしましょう。
雛の健康管理と成長段階ごとのケア
雛の健康管理は、病気の予防や早期発見に繋がります。
糞の状態をチェック
毎日の便の状態を確認しましょう。
便がドロドロ、真っ黒い、水っぽいなどの場合は、すぐに獣医に相談することをお勧めします。
おしりにくっついたままも良くない状態ですので、取ってあげるようにしましょう。
成長段階ごとのケア
羽が生え揃う時期になると、雛は少しずつ自分で飛び始めます。
この時期は餌の種類を徐々に成鳥用のものに切り替え、止まり木を使ってバランス感覚を養わせます。
雛が成鳥になるまでに気をつけるポイント
雛が成鳥になるまでの過程で、いくつかの重要なポイントがあります。
羽が生え揃う時期のケア
羽が生え揃う時期には、ケージの中で飛びやすい環境を整えましょう。
止まり木やおもちゃを配置し、飛ぶ練習や運動ができるようにすることが大切です。
餌の切り替え
雛から成鳥になると、餌も固形のものに移行します。
少しずつフォーミュラからシードやペレットに切り替え、バランスの取れた食事を心がけましょう。
切り替えタイミングは食べ方を見ても判断できます。
下記の動画がとても参考になります。
※とりっぴー小鳥用品専門店チャンネルさん
手乗りにしたい場合
せっかく雛の状態から育てているのであれば、手に乗ってくれる子に育てたいですよね。
挿し餌の時や遊んでいるときなどにうまく飼育すればきっと手乗りになってくれるでしょう。
雛を飼うのが難しそうと感じる場合はある程度成長した子を迎えるのが良い
ここまで読んで、セキセイインコの雛を飼うのが難しそうだなと感じた方もおおいのではないでしょうか?
さし餌をあげるタイミングや餌の温度など、気をつけなければいけないポイントは非常に多いです。
せっかく愛情を持って育てていたのに、運悪く亡くなってしまうケースも少なくありません。
少しでも自信がなければ、ある程度成長したあとのセキセイインコを飼うのがおすすめです。
ひとりで餌を食べれるまで成長したあとであれば、病気のリスクはめちゃくちゃ下がります。
「雛のうちから育てないと人に慣れない」「手乗りにならない」と言われることがありますが、そんなことはありません。
ペットショップやブリーダーの方がある程度手乗りの訓練をしてくれていたり、人に慣れた状態でお迎えできるので、飼う前にしっかり聞くとよいでしょう。
まとめ
セキセイインコの雛を育てることは、セキセイインコの飼い主にとってやりがいのある経験です。
雛を迎える前に必要な準備を整え、適切な環境を作り、しっかりとした餌や健康管理を行うことで、雛は元気に成長し愛情も深まります。
また、雛が社会性を身につけるためのコミュニケーションや、成鳥になるまでの変化に対応することも重要です。
信頼できる購入先を選び、雛の成長過程を楽しみながら大切に育てましょう。
愛情を持って接すれば、セキセイインコとの絆はますます深まるはずです。
- ペット鳥用品ランキング