結婚しても苗字を変えない方法は『事実婚』!夫婦別姓で結婚する方法を紹介!




結婚しても苗字を変えないことは可能でしょうか?今回は、(2019年3月時点)その唯一の方法『事実婚』について書いていきたいと思います!




目次

結婚後、苗字を変えないことは不可能?

事実婚

現状、日本では結婚とは婚姻届を役所に提出することで一組の夫婦となります。

結婚(けっこん、英: marriage)とは、夫婦になること[1][2]。類似概念に婚姻(こんいん)があり、社会的に承認された夫と妻の結合[3]をいう。後述のように学術的には「結婚」はもっぱら配偶関係の締結を指し、「婚姻」は配偶関係の締結のほか配偶関係の状態をも含めて指している[4] 引用ー結婚 – Wikipedia

その方法では、どちらかが相手の苗字を名乗ることでしか届け出をだすしか手段がありません。

ではどうすれば結婚してもお互いに苗字を変えずにいられるのでしょうか?

結婚しても苗字を変えない方法は『事実婚』!

日本には、『事実婚』という古くからある制度があります。

事実婚(じじつこん)とは、婚姻事実関係一般を意味する概念。「事実婚」の概念は多義的に用いられ、婚姻の成立方式としての「事実婚」は「無式婚」ともいい要式婚(形式婚)と対置される概念であるが、通常、日本では「事実婚」は法律婚(届出婚)に対する概念として用いられている。引用;事実婚 – Wikipedia

つまり、婚姻届を出さずに、結婚しているという事実を作ることです。

具体的には、「婚姻届を出していない男女が、社会習慣上において夫婦と認められる事実があれば夫婦として法律的に同等と扱われる」ということです。

この方法なら、お互いに苗字を変えずに結婚することができます。

ちなみに『内縁』とは?
『事実婚』は「二人の意思で婚姻届を出さない選択をすること」ですが、『内縁』は逆に、「婚姻の意思がありながら社会的理由で婚姻届を出せない関係」のことを言います。似ているようですが、二人の関係に明らかな違いがありますね!

実際に『事実婚』をするのに必要な手続きは?

では、実際に『事実婚』をするのに、どのような手続きをする必要があるのでしょう?

何も手続きしなくても証明さえできれば『事実婚』と認められますが、「内縁の関係」と区別するために手続きをしておきましょう。

基本的に住んでいる(住民票がある)市役所などに行き手続きをします。
戸籍の移動はありませんが、住民票を同一世帯にして、住民票の続柄の箇所に「夫(未届)」か「妻(未届)」と記載します。

やることは以上です。

POINT住んでいる市や区によっては、手続きが異なる場合があります。住民票のある役所に行き、直接確認してみましょう!

事実婚のメリットとは?

お互いに苗字を変えなくてすむ!

まず一番はコレでしょう。戸籍の名前はもちろん銀行口座やクレジットカードの名義、印鑑などを買い換えることをしなくて済みます。

手続き面で面倒なことがないのもそうですが、アイデンティティを保つということにも繋がります。極端な言い方をすれば、今まで生きてきた名前がこの世からなくなるわけですから、直接的ではないにしろ、それが原因で鬱やノイローゼになってしまう方もいるくらいです。

お互いに苗字を変えなくて済むのは、『事実婚』の最大のメリットといえるのではないでしょうか。

遺族年金がもらえる!

他に配偶者がいなければ(いたらマズイですよね笑)、遺族年金を受け取ることができます。

『事実婚』は法律では夫婦と同等の扱いなので、普通に結婚すると発生する義務と権利が『事実婚』でも同じように発生します。

POINTただし、遺産を相続する場合は遺言での指名が必要となります

別れることになっても、戸籍に履歴が残らない!

もし『事実婚』をした二人が別れることになっても、戸籍に離婚歴のような記録がのこることはありません。俗に言うバツが付かないということですね。

POINT最悪別れても良いという理由で『事実婚』を選択するのは何か違う気がしますが、そういった部分も気楽に考えることができるのが事実婚の良いところですね!

事実婚のデメリットとは?

子どもが生まれた時に、父親になるための認知が必要

事実婚をした夫婦の間に生まれた子どもは、父か母のどちらかしか親権をもてません。自動的に母親の戸籍に入り、性も母親の苗字を名乗ることになりますが、戸籍上では父親の欄は空欄になってしまします。

戸籍上で、父親になるには「認知届け」という書類を提出しなくてはなりません。提出することで、誕生から遡って法律上の親子関係が認められます。

税金の控除が受けられないものがあったり、会社によっては家族手当が受けられなかったりする

税金の配偶者控除が受けられなかったり、厚生年金で配偶者の扱いが受けられなかったりします。

『事実婚』は、世間ではまだ一般的ではないのかもしれません。




結婚後に苗字が一つになる国は世界的にも日本ぐらい

ちなみに、結婚したらどちらか一方の性を名乗る国は、世界的に見ても日本ぐらいです。

アメリカでは、夫の姓を名乗るのは習慣になっているだけで、特に制定で決められているわけではありません。

結婚のあり方は多種多様であっていい!

個人的には、夫婦や結婚のあり方は人によって違いがあっていいと思っています。国際結婚も年々増えてきて、日本で生活している人種が増えてきているのに、結婚のあり方は昔のままというのも無理がありますよね。

まだまだ問題点も多い『事実婚』ですが、僕の周りでも何組か『事実婚』で結婚して幸せにくらしています。周りから認められなくても、本人達の意思を大事にしていきたいですね!