レンタカーに身に覚えのない傷が出来ている時の対応方法や負担する費用は?
レンタカーで買い物や観光を楽しんでいる時、ふと自分の借りた車に戻ってきたら、どう見ても出発した時にはなかった傷が増えている…
もしそういう事が起きてしまった場合は、一体どうしたらいいのでしょうか?
今回はレンタカーで見覚えのない傷が出来ていた時の対応と、もし修理や弁償となった場合のかかってくる費用を書いていきたいと思います。
もし、見知らぬ傷を見つけた時の対応はどうする?
ショッピングや観光を終えた後、レンタカーに戻ってきた時にバンパー下やドアなどに、車をレンタルした時にはなかった傷が明らかに増えているのを見つけた場合は、その場ですぐに借りた営業所に電話をしましょう。
出発前の確認に漏れがあるような傷の場合、親切な店なら過去に貸し出しした時の点検表や他の営業所に聞いて確認してくれます。
自分がつけた覚えはないのであれば、一度お店側に確認を取ってもらってもよいかもしれません。
どうしても確認がとれず、今回の自分が借りている間に出来てしまった傷だった場合は?
傷を発見した時点で警察を呼んだり事故センターに連絡するなどして、通常の事故と同じように対応しなくてはなりません。
注意してほしいのは、
・もしくは気づかないフリをしてお店に車を返す。
上記の場合は、レンタカーの傷や凹みがある部分の修理費用を請求されてしまいます。
不特定多数の人が運転している車です。
レンタカーの保険は、いつどこで誰がつけた傷かを確かめられる「事故証明」がないと、基本的には保険は使えないようになっています。
【裏技あり】レンタカーにつけてしまった傷をばれずに返却することは可能?元レンタカー店員がお答えします!
当て逃げをされた場合はどうなるの?
見知らぬ傷が増えていた時、明らかに当て逃げされたような傷の場合はどうしたらいいのでしょうか?
こちらも対応は同じで、警察や事故センターなど(わからなければ借りたお店に)に連絡をして通常の事故と同じような対応をとってください。
何も処理をせずお店に返却しようとすると、返却時のチェックで傷を指摘され、修理費用を全額請求されてしまいます。
自分が付けた傷ではないのに修理費用を払わないといけないの?
レンタカーを借りる時に、契約書というのにサインをした時点で借りた本人にレンタカーの管理責任というのが発生します。
第4章/使 用
第15条(管理責任)
借受人又は運転者は、レンタカーの引渡しを受けてから当社に返還するまでの間(以下「使用中」といいます。)、善良な管理者の注意義務をもってレンタカーを使用し、保管するものとします。
出典:レンタカーならニッポンレンタカー|貸渡約款
ぜんかんちゅうい‐ぎむ〔ゼンクワンチユウイ‐〕【善管注意義務】
《「善良な管理者の注意義務」の略》業務を委任された人の職業や専門家としての能力、社会的地位などから考えて通常期待される注意義務のこと。注意義務を怠り、履行遅滞・不完全履行・履行不能などに至る場合は民法上過失があると見なされ、状況に応じて損害賠償や契約解除などが可能となる。
[補説]民法第644条に「受任者は、委任の本旨に従い、善良な管理者の注意をもって、委任事務を処理する義務を負う」とある。
出典:コトバンク|善良注意義務
自分が借りている間に付いたレンタカーの傷は、いかなる理由があろうと自分の責任になってしまいます。
借りている間は余計な傷が増えていないかの確認と、運転中に傷が付いてしまいそうな走行は極力しないようにしましょう。
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もし傷が増えている場合、返却時にかかってくる費用は?
見覚えのない傷が増えていたとしても、所定の手続き(事故処理)をすれば保険が使えます。
どんなプランの保険を選択していたとしても、最低限の保険はレンタカーにはついています。
手続きさえ踏めば、修理費用はほとんどが保険で対応できます。
ただし入っている保険内容やオプションによっては、いくらか費用が発生します。
それをいくつか説明していきます。
修理費用の免責額分
たいていのレンタカーの保険は、対物と車両にそれぞれ5~10万円(レンタルしている車の種類によって異なる)ほどの免責額というのがあります。
例えば、保険で借りていたレンタカーの傷や凹みを直す場合は、5~10万円は借りていた本人が支払い、それ以上掛かった金額を保険で賄う、というような形になります。
この免責は、各レンタカー会社のオプション、「免責保証」(CDW)というのに加入していればかかりません。
POINTCDWは保険ではありません。各レンタカー会社が定める規定によっては、免責保障が入ることができない場合があります。
休業補償金(NOC)
・事故を起こしてしまった
・次の人に貸し出しすることに支障をきたすほどの汚れや悪臭をつけてしまった
上記のような場合は、利用者は営業保障をする必要がでてきます。
ほとんどのレンタカー会社が、休業補償として以下の金額が掛かってきます。
・予定の営業所に返却された場合(自走可)→2万円
・レッカーなどで返却された場合(自走不可)→5万円※レッカー代は別途発生
最近ではこの休業補償を掛からなくするオプションも、各レンタカー会社で始まってきています。
出発する前の手続きで必ず確認しておきましょう。
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いずれも手続きしなければ、費用は全額負担。
傷が増えていることに気づかずそのまま返却してしまった場合は、修理費用は利用者に全額請求されてしまいます。
修理費用は、レンタカー会社が依頼する工場に修理に出してすべて直したあとに金額がきまります。
修理費用の相場は、はっきり言って当てになりません。
その傷の程度や箇所、さらに見た目だけでなく内部の損傷具合によっては、かなり高額になってしまう場合があります。
経験上、予想よりも安く収まるなんてケースはほぼないといっていいでしょう。
レンタカーの傷はできるかぎり保険を適用させてしまったほうが良いといえるでしょう。
「レンタカーに身に覚えのない傷が付いていた時」のまとめ
最後に、今回の記事のまとめです。
・レンタル中、車から離れて戻ってきたら必ず、見覚えのない傷が増えていないか確認をしよう。
・もし傷が増えていたら、必ず借りたお店に連絡をしよう。
・指示に従って、事故処理をしよう。
・必ず保険内容やオプションを確認しておこう。
出来る限り、そういったトラブルがないのが一番ですが、もしそういう出来事が起きてしまった時は、落ち着いて一つ一つ対処していきましょう。
レンタカーのトラブルに、この記事が参考になれば幸いです。上手に利用して、無用な出費が重ならないようにしたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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